突発性難聴(急性低音難聴)になっちゃった

September 19, 2015
in Life

いきなり来るとは。

結構ショックだった。でも早い段階で病院へ行ってタイトルのように診断されて、薬を処方されて良かったと思っている。これを書いている現在、薬投与中4日目。

最初は軽い耳鳴りから始まったのだが、だんだん左耳に水か何かが詰まっているようなつーんとした雰囲気になってきて、いろいろ聞きづらくなっていった。そういう症状は特に初めてでなくて、それまではそうなった時はゆっくり休めば二、三日で治っていたので、その日はとりあえず早く寝た。翌日朝起きた時、左耳の詰まり感は一層ひどくなっていて、より聞きづらくなっている。正常に聞こえている右耳を閉じて左耳だけにすると、周りの音がシャカシャカとした雑音めいた音としてしか認識されなくなっていた。いつもよりひどいと感じてはいたが、その日は朝から晩まで外せない予定がぎっしりで、仕方なく1日動き通した。

翌日。朝起きて幾分収まったかに思えた詰まり感、お昼にはまたひどくなっていた。仕事をしながら、難聴について調べてみた。どの情報も「病院行け!早期治療重要!」と言っているので心が動きかけるものの、もう一晩寝てからにしてみようかとも傾く。試しに自分の家の近くにある耳鼻科を調べてみると、車で五分ほどのところに良さそうなクリニックを発見。なおかつWeb予約が可能だったので、勢いで予約してみた。午後三時に病院へ行くと子供が少し多めで、彼らの高い声が否が応でも耳に刺さる。その頃には詰まり感と耳鳴りがマックスだったように思う。

名前を呼ばれて診察開始。まずは簡単に問診を受けてから聴力検査。もともと耳は良い方で音に敏感な方なので、かなり小さい音にも右耳は普通に反応する。しかし左耳になると、かなり大きな音でないと反応できない。しかも低音がまったくと言っていいほど聞こえていない。初めてのことでちょっとブルった。やべえ。聞こえてない。妙に調子の良い担当医は結果を僕に見せてくれた。
「普段は結構小さな音でも聞こえてる感じだねー、でも見てこれ、右耳は平均ここまでのレベルなんだけど、左耳はこんなんなってる。随分下でしょ。こりゃつれえやなあー突発性難聴ってやつだなーうんうん」
渡された紙を見ると、左耳のレベルは結構下。こりゃつれえやなあ。そう復唱したら看護師さんが笑ってた。
「でもね、はやめに薬飲めば治る確率は高いのでね。まあ全然ダメになる人も1/3はいるけどねーお薬出しますよ、よっしまずは10日分。そんで次、また聴力検査やろう」
「突発性難聴」というタイトルで、詳細が説明された用紙を渡され、その日は薬を受け取って帰宅した。薬はステロイドと胃腸薬。結構な分量だった。薬局ではクレジットカードが使えたので助かった。持ち合わせ少なかったので。

どうやらこの病気の原因は不明であるものの、疲労やストレスからくるものらしい。心当たりが結構ある。きちんとその辺りを自分でケアしていかないといけないと思った。ストレスマネジメント。

帰りの車でiPodをかけた。音が何も入ってこない。左耳は耳鳴りがガンガンいっててひどく詰まってる感じだし、右耳だけではステレオで聞くことができない。すぐに消した。個人的にはずいぶん珍しいことだ。音楽をかけないで車に乗ったことがないので。その時ちょっと泣けた。いや、実は情けないけど運転しながらかなり泣いた。
たかだか突発性難聴ってだけで大袈裟だろうし(バカにできない病気ではあるが)、耳が少し聞こえなくっただけで慌てるなと思われるかもしれないけど、「音や音楽は聞こえてくるもの」と思って普段生活していたものが、突然「音や音楽は聞こえてくるものではなくて聞こうとするもの」に変化してしまい、なおかつ聞こうとしたところで疲れてしまって聞こえない、という悪夢へ転落してしまったように感じたからだ。もしかしたらもう、大好きな音楽が今までのように楽しめなくなってしまうのか。聞くことはおろか、自分で弾くのも無理になっちゃうのかなあと。
自分にとって音楽や音というものはとても大切なものだ。それらはいつも隣にいて自分の生活と切っても切り離せないものであり、それらなしの生活は考えられない。それが今、何も聞けない生活を強いられている。自分にとっては完全に悪夢のような生活だ。あと運転もできないし。これも最悪。
まあでもそうなったらそうなったでそれに適応していくだけなんだけどね。右耳生きてるし。

でもTwitterで随分励ましのリプライや有益な情報を頂いた。皆さんに感謝しています。ありがとうございます。
うっちーさんがリプしてくれたこの記事はとても有益だと思うので、突発性難聴を疑っている方は必読。
退院しました: うっちーの SPECIAL DAYS!!

というわけで処方された薬、ステロイドを飲んでいる。
飲み始めてからいろいろと細かく左耳の状態が変わっていくのがリアルタイムで分かる感じでこれはとてもおもしろい。最初は耳鳴りと詰まり感がとても酷かったのだけど、薬を飲んで三日目で耳鳴りと詰まり感が薄れて、今度は音が耳の中で反響するようになってきた。しかも反響して跳ね返ってきた音が主に聞こえてくるというのは初めての経験。反響しているので、どうもリバーブのようなエフェクトがかった音に聞こえる。これ、言葉で説明しづらいんだけど、耳の奥の鼓膜の方で音をキャッチして聞こえるというのが本来の聞こえ方であれば、左耳は一端鼓膜に届いて(この時聞こえるのは高音)それが跳ね返って耳の穴の入口もしくは外側(!)で聞こえるのだ。超絶変な経験。しかも反響した音は本来のピッチ(音程)がずれているので、不協和音的なインハーモニー状態。なので、聞こえてくる音という音のすべてのピッチ(音程)がずれて聞こえる。あと依然として低音が聞こえない。あらゆる音の低音部分がカットされて聞こえてくるので、人の声とか全てラジオの声のように聞こえてくる。周りの音が妙にシャカシャカして聞こえる。音楽はベースとバスドラムが聞こえない。これ辛い。ある意味一番美味しい部分とも言えるリズムセクションが聞こえづらくなってしまっているので。
一度この状態でシンセを弾いてみた。1分で止めた(笑)。音楽をこんなにも聞かない、そして運転もほとんどしないという期間は人生で初めてだろうと思う。純粋に寂しいし辛い。
大袈裟だけど何が起きるかわからないです、人生。
(追記:どうやら、低い耳鳴りが続く、聞こえた音が抜けずに反響する、低音部分が聞こえない、などの症状を見ると、今回の自分のケースは急性低音障害型難聴っぽいです)

それと、きちんと体を休ませることも治療の一つであるとも言われた。なので、新規のプロジェクトは心苦しいがしばらくの間お断りさせてもらっている。すでに手を付けていたプロジェクトのみ今のところ続けていて、あとはできるだけ何もしない日を増やしている。あと知人でリフレクソロジストのMN君の治療も受けてみようかなあとか。

普段知らず知らずのうちに目や耳を酷使しているんだなと考えさせられた。そういうところからも疲労とストレスは来るのだろうと感じた。体は正直だし。
乱暴にまとめてしまうと、かねてから言ってるけど自分を強引にでもオフラインにする必要性があるんじゃないかと思う。メール、SNS、スマフォ、その他。こういうものから意図的に、短い時間でもいいので離れる必要性があると思う。

あと自分がこういう状況になって初めて耳の聞こえない方々の気持ちというか大変さが、彼らの毎日の苦労に比べてほんの少しではあるものの、わかった気がする。これは大変なことだと思った。外で困っている方を見つけた時は自分にできる範囲でサポートできればと思う。筆談する人に対しては、特に驚かず当然のように筆談で返そうと思う。

そんな雑感。

早く治りたいけど焦りは禁物なので、気長に。頑張れ俺の左耳。

9 Replies to “突発性難聴(急性低音難聴)になっちゃった”

  1. 似たような経験があるので不自由さと情けなさお察しします。一番のリフレッシュ手段であるはずの音楽がお預け、大好きな車も怖いとなると窮屈さ以上のものがおありでしょう。ヘッドリフレ、ヘッドスパいいかもしれません。多分かなり痛いけど。耳の上をほぐしてもらうとここ数日分のストレスは緩和できる気がします。

    • ふわもこさん
      >一番のリフレッシュ手段であるはずの音楽がお預け、大好きな車も怖いとなると窮屈さ以上のものがおありでしょう
      もうほんとそうです。
      ヘッドリフレ・スパですか…高校の同級生がやってる美容院で確かやってたな…考えてみます。
      耳の上をほぐすっていうのもやってみよう。
      具体的な提案、ありがとうございます。さすが。

  2. transniperさま、いやーいろいろ大変でしたね。

    わたしは実は夏頃から仕事もないし調子も出ないしという日々を送っていて、SNSも控えめにしていたので気がつくのが遅れました。

    ともあれ、早めに診断付いてよかったです。

    ストレス女王のわたしですが、ドクターストップ食らっても休むのが下手です。
    だからちょくちょく調子を崩すのかも。忙しくしてると、ぼんやりするのが下手になりませんか?

    ヘッドスパはこの間美容院で聞きましたが、リフレッシュできるそうです。
    リフレクソロジーとか、男性用あるか分かりませんがアロマトリートメントとかマッサージとか。

    わたしはペットがいるためできませんが、お嫌いでなかったらアロマオイル選んで焚くとか。
    (代わりに、ルームフレグランスに串を沢山さしたようなのが出てますので、それを買うつもり)

    自分もまったりする時間の必要を感じていて、綺麗な写真集とかゴロゴロしながら眺めようかなと思ってます。
    猫とか星とか。ゴルゴ13再読はダメですか?

    わたしもマネジメント下手なのにえらそうに言いますが、知らぬ間に無理してストレスかからないように、これから気をつけてください。どうかお大事に。

      • よしださん

        コメントありがとうございます。
        なかなか意識してぼんやりまったりするって難しいですよね…でもこれを機にもう少し不規則すぎる生活習慣を改めようと思いました。
        ゴルゴ13再読、真っ最中です(笑)。教えていただいたリンク、ものすごい綺麗ですね。
        休むのも技術、って感じですね。

        依然として低音が聞こえず、耳鳴りと反響が続いていますがまあつとめてリラックスしていこうと思います。

  3. こんにちは。少しは変化が出てきたところでしょうか…早くすっきり完治すると良いですね。

    古いブログまでご紹介いただきありがとうございます。自分でも読み返して、つらかったときのこと思い出しました。泣けてしまう気持ちがすごく分かって胸が痛みます。

    病気の時って、心もすごく弱くなってネガティブパワーに取り込まれてしまいがちなんですよね。良い結果が出るまでは心細いばかりだし。お仕事を減らしているのはとても良いことだと思います。少しでもリラックスして、気持ちを楽にできるといいですね。くれぐれもお大事に。

    • うっちーさん

      コメントありがとうございます。
      おかげさまで突っ張った感が取れて抜ける感覚が戻ってきました。
      が、まだ反響(エコーみたいな)や音のこもり感が取れず、低い音も聞き取れません。聴力自体も半分くらいでしょうか。高音は聞こえるんですが。
      まあゆったり気長に構えます。

      「病は気から」とは本当によく言ったものですね。ネガティブパワーを前にへなへなと座り込んでしまう感じを味わいました。でも得たものも多いです。それにうっちーさんの記事を事前に読ませていただいていたので、どん底を味わわずに済みました。感謝です。

      せっかくの経験。プラスに使いますぜ。

  4. 初めまして。ツイッター経由でブログを発見しました。僕も翻訳をしています。
    突発性難聴は大変ですね…治るものなのでしょうか?僕は生まれつき難聴ですが、突然聞こえなくなるのは怖そうです…

    • てっしーさん

      コメントありがとうございます。
      気長に治していこう、と医者からは言われているんですが、まあ正直、治るのか?とかとも思ってしまいます。
      現在2週間位ですが、まだ聞こえづらさと耳鳴りがあり低音が聞こえない状態です。ゆったり良くはなっているという感じですね。

      >突然聞こえなくなるのは怖そうです…
      確かに怖いです。心の準備も何もないまま自分の体の器官とその機能に不具合が生じるっていうのはなかなかに恐怖感があります。
      てっしーさんは生まれつき難聴でいらっしゃるとのこと、また僕とは少し違う人生と日常生活を歩まれてきたかもしれません。僕が勝手にそう思っているだけかもしれませんが。

      ネットの片隅に生息しているこんなブログへコメントをいただきありがとうございます。

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