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暮れゆく2025年

今年も暮れている。雑感を書き殴っておく。

仕事面では、特に何かが変わったということはないが、世間的にやはり生成AIがどんどん進入してかつ洗練化(愛と皮肉を込めて)されていったように思える。生成AI関連の業界に片足を突っ込んでいるのもあるからかもしれないが、もう少し落ち着いた論調の記事や見方が増えてもいいように思った。まあでも、PV稼ぎのようにしか思えないコンテンツはスルーできないと今の世の中すいーっとフリーに泳いでいくのは厳しいのかもしれない。生成AIって「最適解」を生み出すっていうのではなくて、膨大な量のデータから学習したパターンをもとに、それらしき「候補」をものすごいスピードで並べて「ほら」って見せてくる技術だと思っているので、なんか無条件にAIすごいすごいって言われても、なんともやるせなくなってくるのだ。生み出されたものが使えるのか使えないのかの判断ができなければ無意味なのだ。とはいえ、生成AIが出して来たもので別に構わないとマジョリティが思うのであれば、流れはそっちに行っちゃうんだろう。現に、自分が高校生の頃に見様見真似で作家に憧れて書いていたような小説もどきなんかよりマシなストーリーが、今や生成AIからとめどもなく垂れ流される時代なわけで、それを考えるとちょっと複雑な気持ちになる。AIネイティブとかデジタルネイティブとか言われているけれど、AIがあれば勉強なんていみないですよねって訳知り顔で言ってくるような生徒を相手にしなきゃいけない先生たちは本当に大変だなと思う。お疲れさまです。思考の壁打ちと資料のたたき台。自分の生成AIの使い道はすべてその2つに集約される。あと、自分のブログとかは絶対に生成AIを通さないだろう。自分じゃなくなるので。この文章も生成AIがデータとして食ってるんだろうか。そして自分のブログを学習したLLMを使えば、こういうどうでもいい駄文にそっくりなものをいくらでも出してくるのだろうか。なんかムカつく。まあでも、今やそういう時代なのだ。

カメラを買い替えた。NikonのD5600からZ6IIに。フルサイズ。それで毎日いろいろ撮っている。なんで写真を撮っているのか。noteからは、そういう自己問答的な文章がそれこそ津波のように押し寄せているけど、そして自分もnoteを使って自分の撮った写真を発信しているけど、なんで写真を撮っているのかあまりよくわかっていない。眼の前に一瞬映る風景を切り抜いて記録する行為が単純に面白いからなんだと思う。そして、その記録=写真を見ると、撮影者の意図や視点が見えてくるような気がして面白いからなんだろう。視点。視点をどこに置くか。どんな視点を持っているか。視点をどれくらい持っているか。視点を生み出せるか。常に違う視点を探しているか、思いつこうとしているか。視点は、人生だ。そう思っている。そういう撮影者それぞれの思いが写真に映り込んでいたりする。撮影者の視点や意図がいつも確実に写真を見る人に伝わるわけではない。解釈は人それぞれというポイントもある。それも面白い。写真は表現だと言うが、確かにそうなんだろう。カメラが好きなのではなくて、写真を撮る撮影という行為そのものが好きなのだろう。カメラはある意味何だって良い。…というわけでもない。Nikonしか使わないのは、Nikonのカメラが出してくる色味が好きだからだ。Nikonの作るカメラが丈夫なのが好きだからだ。Nikonのものづくりが好きだからだ。シンセはRolandしか買わないのと同じだ。

ワイヤレスイヤホンを買った。TechnicsのEAH-AZ100を買った。これはすごい。それまで使ってたイヤホン(Google Pixel Buds Pro2 とNothing Ear)と全く違った(当社比)。音の広がりがすごい。これまで聞こえてなかったような楽器の息吹が聞こえる。ギターのフレットノイズ、クラビのノートオフの時のカサッというノイズ、ブレス。音楽にどっぷり浸かれる、浸れるというか。これを耳にはめて写真を撮るとそれすらも写真に出る気がするっていうくらい、今や手放せないものになっている。でもそういえば、2026年4月から、自転車に乗っている時にイヤホンを使用すると青切符らしい。うーん。そうか。アンビエントサウンド(がイオン取り込み)をONにしててもダメなのか。調べてみる必要がある。

Plaud Note Proを買った。AIボイスレコーダー。かなり使える。いや、すごい使える。

生成AIにまみれた世界はやってらんねえ、みたいなことを最初に書いたけど、Plaud Note Proに関しては単純にAIのおかげで結構いろいろ捗るじょうたいになっていると言えると思われ。インタビューとかミーティングとかの機会が多い身分として、これまではPixelのレコーダーアプリを使用していた。あれもまあまあ使えた。ささっと録音して、文字起こしして、Google DocsにアップロードしてからGeminiに「議事録作って」とか「ポイント抽出して箇条書きにしといて」ってできたので。Plaud Note Proはもう少し先を行く。ボタンを押して録音する。録音範囲は最大5m先まで。録音時間は50時間連続可能。重さは30gでうすさ2.9mm。持ってることにさえ気づかないくらい薄い。スマホの裏にマグセーフでくっつけておける。録音が済んだら、スマホアプリに転送。そこでAIが要約やらポイント抽出やらスパッとやってくれる。プラス、そこからAI壁打ちが可能。このセクションではこういう方向性の議論だったけど、こっちに振りたい場合どうすればよかった?とかいろいろプロンプトを駆使することで、壁打ちができる。思考の整理やアイディア出しに向いていると思った。マルチモーダル入力にも対応している。つまり、音声以外の画像などの情報を加えることでより一層深い分析が可能になる。いろんなユースケースがあるだろうなと思った。例えば、思いつくままに自分の考えを話して、それをひたすら録音しておく。後から「要点を三つにまとめたい」「記事の構成案を出してくれ」など、何かを生み出す(書き出す)際のとっかかりを種類豊富に得ることができる。インタビューやイベント取材、ミーティングでの使用は言わずもがなである。議事録作成という地獄から解放される。何より自分もミーティングに参加することができる。文字起こし担当だとそれは無理だった。あと、イジメ対策にも良いのでは?と思った。連続50時間録音可能だから、学校や職場にいる間中ずっと録音状態にすることができる。決定的なシーンを音声データとして、のちにテキストデータとして取っておける。探偵業の人にも良いのでは?とか思ってしまった。わからないけど。

電子レンジを買った。今年の12月、7年使っていたオーブン・レンジがついに逝った。ので、ささっと石窯ドームを買った。量販店でチェックして、売り場で現物を前にして、スマホでウェブでいくらかなーって見たら3万くらい安かったので、その場でポチった。最低の客だ。でも今や購買行動はこのように変わっているのだ。恐ろしい世の中である。

京都に行った。6月くらいだったか、京都に行った。一泊。京都は行ったことなかったので実に実に興味深かった。ちょっとパリっぽかった。なんというか、古さとか歴史とかが生活と共存しているというか。まあこんな観光客丸出しのコメントしか残っていないのも寂しい限りではあるが、また行きたいので行く。

あと夫婦共通の友人に初彼ができたらしい。とたんに連絡が途絶えて何も来なくなった。まあそんなもんだろう、人生を多いに楽しんだら良い。命短しナントカ乙女、である。でも結婚式は行かない。

本や読書については、また別途書いていきたい。紙・電子含めて積読が650冊以上積み上がっている。というわけで今年も残すところ3時間ほど。2026年も、焦ったり、のんびりしたり、不安を感じたり、一喜一憂したり、適当にやっていくしかない。おつかれ。

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