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辞書にまつわるエトセトラ

いつかは書こうと思っていた、辞書周り。

まず、持っている・使っている辞書をすべて挙げてみる。

デジタル・オンライン辞書

  • 新英和大辞典
  • 新和英大辞典
  • ランダムハウス英和
  • リーダーズ英和
  • リーダーズ・プラス
  • ルミナス英和
  • 新編英和活用大辞典
  • プログレッシブ和英中辞典
  • 自然科学系和英大辞典
  • ビジネス技術実用英語大辞典(英和・和英)
  • 180万語対訳大辞典
  • 人文社会37万語対訳大辞典
  • Oxford Advanced Learner’s Dictionary
  • The Concise Oxford English Dictionary
  • The Concise Oxford Thesaurus
  • Oxford Collocations Dictionary
  • Oxford Phrasal Verbs Dictionary
  • Oxford Business English Dictionary
  • Longman
  • 英辞郎

紙の辞書

  • The Chicago Manual of Style
  • A Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertations
  • Collins Advanced Learner’s Dictionary
  • Collins English Thesaurus
  • Practical English Usage
  • コンパスローズ英和辞典
  • 新明解国語辞典
  • 新明解類語辞典
  • てにをは辞典
  • てにをは連想表現辞典
  • 英語類義語活用辞典
  • 日英語表現辞典

まあご多分に漏れずデジタル・オンライン・紙を併用するような形である。使い分けは特にしていないけれど、大まかに整理してみると以下のような感じか。ちなみにいまだにセイコーインスツルのPasoramaです(SR-G9003)。なぜかWin11でも今のところ使えている。

  • 新英和・和英、ランダムハウス、リーダーズ、ルミナスあたりは、シンプルに言葉の意味合いチェックで開くことが多い(複数の辞書に当たることで視点を増やす)。
  • Oxford, Longman, COBUILDは、可算・不可算の確認(特にOxford Businessは詳しい)、その言葉を英語で説明した場合の意味合いを確認。英英辞典の参照が圧倒的に多い。英英辞典は本当におすすめ。というか、英英辞典を引かないで翻訳するのは無理なのでは?
  • 言わずとしれたビジネス技術運用英語大辞典(英和・和英)は、例文で雰囲気をふんわりと確認したいときに使っている。さすが翻訳者が編集しているだけあってかなりマニアックなものも普通に載っている。
  • 英辞郎は、どの辞書を使って詳しく見ていこうかというきっかけ探し、のような感じ。これをメインでは使っていない。メインで使えるほど信用していない。
  • Oxford Collocations Dictionaryと英和活用大辞典は、前置詞を中心に英語のコロケーション確認で重宝。
  • てにをは辞典は、日本語のコロケーション辞典として活用している。かなり重宝。てにをは連想表現辞典は、クセのある辞典なんだけど使い方としては類語辞典に似ているかも。カギは、ベースとなる言葉の前後二、三ページをパラパラと開いて読むのがとても良い感じ。
  • コンパスローズは、ロイヤル英文法とかと併用していて、英語の文法を確認するときに使ったりしている。コンパスローズで引いて、それを文法書で確認という流れが多い。Practical English Usageとかに流れることも。
  • The Chicago Manual of Styleは、完全にスタイル確認。例えば句読点系、ダブルクオーテーションのときにピリオドって入れるんだっけ?とか、略語の定義の仕方ってどうだっけ?とか。必須かと。

とにかく、辞書を引くという動作は基本動作なのである。「なぜこの訳語?」と聞かれたときに、「辞書にそうあったので」と答える翻訳者に何人か会ったことがあるが、そういう人は本当の意味で辞書を活用していないと思う。辞書の使い方は、完全に信用して出てくる訳語をそのままとっかえひっかえ訳文に入れ込むというものではない。本来の使い方は、そこに出てくる訳語を「参考に」して、自分が構築する訳文にすんなりとはまる訳語を「考える」というもの。なのであくまで「ヒント」に過ぎない。そこをきちんと理解できていないと、辞書にある言葉しか使えなくなり、訳文が結局ぐだぐだで読みづらく、意味もちぐはぐなものになってしまう。

こんな言葉がある。Webで見かけたような気がしているが、本当のところはわからない。山岡洋一氏の本で見かけたんだったかどうかさだかではないが、辞書に対するスタンスの本質をうまく表現していると思う。

「たかが辞書。信じるはバカ、引かぬは大バカ」

「辞書に書いてあったので」と盲信するのはバカです。辞書を引かずに適当に訳すのはもっと大バカです。前後の意味内容や文脈を考えると、辞書で見つけた訳語をそのまま使うのは無理っぽいということは往々にしてある。そこからいかにして意味を訳すかなやんで訳文を構築するのが翻訳なので、辞書に載っていたからという理由でその「考える」ところを省くと良い訳文は生まれない。

あと本気で脱Pasoramaしていかないとなーとも思っている。さてどうしよ。

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