年をまたいで

去年から今年の年末年始は特になんということもなく気がついたら年をまたいでいた。
というのも年をまたいだ長丁場の案件があったのでまあそうなるんだけど。

年末年始は大抵の場合、奥さんの実家に行っている。それで大抵年内納品仕事があったりするので、実家にラップトップを持ち込んで仕事している。でも実家はこの時代珍しいんだけど、ブロードバンド環境ではない。つまりインターネットを引いてないので、ネットにはテザリングでつないでる。何度かブロードバンド環境にしてくれよと訴えたものの、必要をあまり感じないようで、ネット的にとても静かな環境ではある。まあ個人的にはテザリングでまったく問題ないので事足りてるし、そんなに長い期間滞在するわけじゃないので特に不満もない。ポケットWi-Fiを義兄が持っているのでそれにつないでもらえるし。大容量のファイルでもない限り特に問題ないのだ。

テザリングだけでネットに繋げてると制限食らうので、集中して調べ物する時以外は切っている。Google先生に聞かなきゃいけないことを予めリストアップしといて、それで集中して調べ物をするっていう。それだけに、検索結果にOKウェブとか知恵袋とか出てくるともう舌打ちが止まらない。まあ条件反射なんでしょうけど。
でも気付いたことがある。
こういう方法でウェブを使ってると、調べ物も翻訳自体もいずれも集中してやるためか想定していたよりも短時間で終わったりするっていう。なんとも複雑な気持ちになる。ってのも、自宅ではやはり無駄な時間を使ってしまうっていうことが現実としてあるわけだからかも。うーん。まあもちろん普段からちゃんとやってますよ仕事だもの。改善点はあるけどさ。

で年末年始に話を戻すんだけど、年末の大晦日のテレビといえばまあ紅白だったり笑ってはいけないだったりするわけで。個人的には特に好きでも嫌いでもないし、チャンネルを変えながら、ああこの季節がきたなーっていう程度なんだけど。仕事している時は一定のノイズがほしいタイプなので、すごい小さな音量でTVをつけたりしている。で、年末年始に仕事している時は義兄の部屋でやらせてもらってるんだけど、そこにある超大画面テレビを流しながらこたつで仕事させてもらっている。

まあ去年の大晦日もそうだったんですよ。てか、毎年そうなのかもしれないけど、12時を回ってもなかなか終わらず一休みしてみるとテレビでは小林克也のベストヒットUSAが流れていた。そういや毎年この時期になるとこれがかかってる覚えがある。で、毎回思う。

小林克也が昔から好きであるっていう。

自分をDJだと意識したことはない、と話す小林克也だが、滑舌良くはっきりした発音で、そしてテンポ良く話す彼のトークが好きなのだ。FM79.5 (Nack5)で毎週金曜日に放送している小林克也の冠番組(九時間生放送)”Funky Friday”やテレビのスマステーションのナレーションとか。それと彼の音楽への造詣の深さもまたいいんだよな。子供時代から米軍放送のFEN(現AFN)を聴いて育った小林克也、その頃ラジオから流れていたのはプレスリー。音楽関連には非常に深い知識をお持ちで、なおかつ様々なアーティストと実際に会ったりインタビューしてもいる。まあベストヒットUSAみてれば分かるかも。

小林克也といえば、英語もうまいよなーっていう。しかも彼は海外留学したというわけでなく、ほぼ独学でものにした英語力。ラジオを面白がって聴いていたのが始まりで、好きなプレスリーを口ずさんでいて英語を身につけていったらしい。最初から耳を鍛え、感覚を鍛えたゆえ、あの英語のリズム感を身に着けたのだろう。日本語が下手だ、って言われてたらしいのがウケる。

「あの人、日本語はうまくないらしい」みたいなことを聞いて、で、悔しいから、恵比寿に「アナウンスアカデミー」っていうのがあって、僕、ちょうど恵比寿に住んでたから、そこへ行ったんです。その当時で2万円ぐらい、教科書代とか入会金払ったりしてね。授業に行ったら、1クラスほとんど女の子ばっかり60人以上いて、それだけの人数が1クラスだから、全然当たらないんですよ。教科書にあるようなことを勉強していくわけだけど、先生が言うんですよ。「いちばんいいものが聞けるのは、テレビとかラジオだ」って。「売れてる人や芸のある人がやってるわけだから、ラジオとかテレビっていうのは教科書なんだよ」って。初日にそれ聞いて、もう2日目から行かなかった。で、代わりに、ラジオとかテレビ聞きながら、自分が英語でやってたようなことをやるわけ。コマーシャルなんかの後についてしゃべるんですよ。「レナウンはあなたを変えます」とかなんとか真似するわけ。そんなことをやってた。そうしたらコンシャスになるじゃないですか。

これはたぶん、滑舌の良さをも訓練したことになるかもしれないんだけど。でもこの人の発想ってやっぱり面白いと感じる。アプローチが正攻法ではないというか。それと小林克也といえばギャグ、と言う人もいるかも。あのYMOとタイアップしてやったスネークマンショウは、彼のユーモアとギャグのセンスをあらわしているんじゃないかと。

それから個人的にだけど、小林克也の国際感覚には共感するところが多い。何かと言うと欧米化・国際化(しかもそれをごっちゃにしてしまう)日本人の感覚を鋭く感じ取っている気がする。もちろん、すべての日本人がそういう見方をしていると言うわけでは断じてないけど。以下の彼の言葉が頭に残る。

僕は日本っていう国はめちゃくちゃ変わっていないなと思うんですよね。ずーっと長い間生きてきて、ほんとに変わってないな、と。今の若い人たちに聞くと「今は克也さんが若い時と違ってみんな結構欧米化して国際化してますよね」って言うんですよ。でもぜんぜんそう思わないもんね。欧米化というのは国際化と全然関係ないと思う。国際化っていうのは、みんなが同じようになるんじゃなくて、みんなが一人ひとり違うっていうのがほんとだから。

画一性を要求したがるというイメージがある日本。出る杭は打て、じゃないけど、人と違っていることをあまり容認したがらない、変わっているということはちょっと変なんだよと無言で迫る、そんなイメージ。圧力を感じさせる空気。また逆に、十人いれば十人の異なる色合いが出て当然なのに、同じ色でいることに安心感を持ってしまう。そうではなく、みんなが一人一人違っていて、またその違いをフレキシブルに受け入れて自分の色合いも出していく、自分の意見を持って発信していく、というスタンスが真の国際化に近づく鍵なのではなんじゃないかなーとか思いながら、大晦日の夜は更けていったんだけど、もう新年も一週間超えてんじゃん。
近所の大きな神社は今日も混んでたけど。てことで今年もマイペースで。変わらず。

小林克也さん:英語タウン インタビュー

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