詐欺(今週の一曲)

詐欺、である。詐欺と言っても色々ある。

ここのところ翻訳クラスタを賑わせていた感のある、翻訳における詐欺というか経歴詐称と言うかなんというか、自分は完全に乗り遅れていたのでよくわかっていないのだけれど。どこぞの翻訳セミナー講師が「トライアルも実績に入れてOK!!」みたいなことを言っていて…っていうことがとりあえず自分の目に大きく止まったんだけど、それに対していろんな分野の翻訳者さんたちが「は?」と一斉にアーロンチェアとかコンテッサとかバロンからずり落ちた、っていう。

いや少なくとも自分はずり落ちたんですけどね。

トライアルを果たして実績に入れてもOKなのかっていうことについては、もうここであえて言う必要もないんじゃないでしょうか…ちなみにトライアルって何?という方向けですが、そもそも翻訳者が翻訳会社にアプライしたり、とあるクライアント企業が翻訳者(会社)に翻訳を依頼したい場合に実施するもので、翻訳者の力量を見る短いテスト翻訳、のことですね。翻訳者さんに聞いてみれば、基本的に誰でも経験があるはずです。まあ実際にお仕事を依頼できるかどうかを見てみるという、いわば最初のお見合いみたいなもの。お見合いと言っても一応はテストなので、いろいろ見られるので受ける方は緊張するんですけども。

それと、翻訳者が翻訳会社に登録してもらおうっていう場合、履歴書とともに「これまでの実績」を出してくれと言われることもあるんですよ。で件の話は、そのこれまでの実績として、今までに受けたトライアルも入れてしまえよな!っていう話なんです。

翻訳業界で長らく働いてきた方であれば、翻訳者であれ翻訳会社の社員さんであれ、スキルを見定めるために実施されたトライアルを実績に加えるっていうのはまあ詐欺みたいなもんですよねっていう一定の理解があると思います。自分も迷わずそう思う。そういうことを思いついたこともないし、言ったこともないし、ましてや言われこともない。

あまりよく知らないので知ったふうなことは言えないんですけど、ここのセミナーを受けた方かどうかは定かではないものの、トライアルを実績として加えてしまってアプライしているという方々もおられるみたいです。まあその方たちはきちんともう一度自分のリテラシーと倫理観を見直したほうが良いとは思います。

まあでも前にも書きましたけど、自分もこの手の詐欺に引っかかったことがある者として、騙されるものの心理っていうのもわかる気がするんですよね…「これがやりたい!」という状況に焦りなどが加わると、正常な判断力が低下するというか。

ほんとにリテラシーをきちんと身につける必要がある昨今の世の中、っていうのを毎日痛感しています。

Peter Gabriel and Deep Forest: While the Earth Sleeps

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