ヒヤリ・ハット

技術系の翻訳とかしている人なら一度は見たことあるんじゃないかなーと、この言葉。
ヒヤリ・ハット。
意味的にはこれとかこんな感じ
要は、作業中や運転中、機械の操作中に「ヒヤリ」または「ハっと」するなど、あわや事故になりかねない状況、ってこと。あくまで事故ではなく、事故につながったかもしれなかった状況、ってことですね。翻訳にもありそうな気が。ヒヤリ・ハット。まあ似たような状況がこないだ発生したんだけど。

翻訳作業中のヒヤリ・ハットと言えば、まあ個人で色々異なるとは思うけど、例えば作業工程を計り違えてしまって着手後に気づいて「うおおおおこれ日程足りねえ!」とか焦るパターン、納品日を一日間違えていて気がついたら納期当日だったってパターンとか(いずれも経験済)。まあこういうのはお前がバカ自分の不注意なのできちんと気をつけやがれっていうのとプロジェクトをどう管理するかで普通に解決できるパターンではあるわけで。で、前述のパターンより個人的によく経験してしまったのがデータの消失、でしょうか。でも結局のところ、データの消失って、それが起こった時点でアクシデント発生な訳だし…とも思うけど、まあいいや、ここではとりあえずヒヤリ・ハットとしてしまう、強引に。

で、データ消失。要はそれまで訳していた訳文ファイルをセーブせずに終了しちゃった!ああ今までの努力が水の泡に!な展開であり、ほぼ100パーセント人為的ミス…と言いたいとこだけど、今回はちょっと違った。自分の場合、実際の翻訳作業はほとんどOmegaTを使っている。OmegaTはWordでもExcelでもPowerPointでも(Officeファイルは2007からのみ対応)、HTMLファイルでもなおかつTeXファイルでも読み込めるので重宝してます。でも、案件によってはWordをそのまま使って上書き翻訳、っていうことも結構あったりする。複雑なレイアウトが使用された図表がいたるところにちりばめられていて整形がめんどくさそうとか、大量ページではあるけど部分翻訳が主だとか、大して分量がなかったりする場合などはWordやExcel、PowerPointをそのまま使用する。この辺に関しては、SimplyTermsとテキストエディタのコンボで最適な翻訳作業環境をキメたりもできるんだけど、まあこれはこれで長くなるしSimplyTermsの作者さん含めいろんな翻訳者さんがうちのブログよりもっと的確に説明してくれているのでそちらを参照した方が身のためですね。

で話を戻すと。
今回起きた悪夢。それはWordの異常終了。これホントに困るんだよ、本当に。突然あの忌まわしいメッセージ「Microsoft Word に問題が発生したため終了します」が表示されたらもうゲームオーバーっていう。でも今回のはちょっと違った。なぜならそんなメッセージなど全く表示されずいきなり編集中のWordファイルが画面から消えたんだから。え、何?何が起きた?セーブする間もなく消えたWord。すでに4ページあるファイルのうち、3ページまで訳し終えていたこともあってもうパニック。一体何が起きたんだ。深夜だったけど青天の霹靂。しばし止まる自分。まあ待て落ち着け。異常終了したとしてもオートセーブを設定してあるんだから次にWordを起動した時にデータの回復機能が始動するはずだ、そうすれば何とかなるはず…と自分を奮い立たせてWordを起動するも何も出ず。しかも元ファイルのセーブ状態は、翻訳を初めて数分後の状態に戻ってしまっていた。つまり、5分の1も終わっていない状態、最初の数センテンスのみ訳されただけという壊滅的な状況だった。背中を伝う冷や汗。やっちまった。こりゃ久々にやっちまった。また最初からかよ、この案件。気が動転しちゃって、オートセーブされているはずの自動バックアップデータを確認しようとしてもどのフォルダなのかまったくわからないしもううなだれて、続きからやるしかないと判断してとりあえず再訳出を始めた(表が主な案件だったため、表も全部一から作成しなきゃいけなくて完全に萎えた…)。が、途中まで訳したところでどうしてもあきらめきれずにググった(最初からそうしとけというツッコミは無しで)。

するとだ。どうやら自動バックアップのファイルはやっぱりCドライブのどこかに密かに眠っているはずだとのこと。なので早速救出チームをCドライブへ送り込んだ。場所は自分の環境では、”C:Documents and Settingsユーザー名Application DataMicrosoftWord”で、何とそこに、今までの自動バックアップファイルたちとともに、かのファイルは眠っていたのだった。拡張子は.asdで、どうやって開くのかなと思ってとりあえずダブルクリックしてみると、普通にWordが開き、それまで作業していた環境とファイルが戻ってきた。なんてこった!無事だったじゃないか!小躍りする俺。バカだ。無知だ。男どアホウ甲子園だ。

ということでとりあえず最小限の数行のみの再訳出で済んだ今回のアクシデント。まあ自動バックアップファイルが無事回収されたので、ヒヤリ・ハットということになる…のかな。それにしても今回のWordの異常終了は本当に恐ろしかった。なんの前触れもなくいきなり落ちたんだから。心臓に悪い。そろそろPC買い換えた方がいいかも。何とか年内まで持たせたいとは思ってるが。

あ、そうそう、もう一つ思い出したんだけど。こないだOmegaTで翻訳作業中に、うちの奥さんがなぜか突如的にブレーカー周りの掃除を始めたんですよ。そして案の定ブレーカーに触れてしまってブレーカーがガチャンと落ちてしまったんですよ。ふっ、と消えるモニタ。真っ暗になったモニタ。「うぎゃあああああ」これは自分の叫び声。「あーごめん」と謝る奥。おそるおそるPCを再起動して、OmegaTをスタートさせて、今までやっていたプロジェクトを呼び出すと、何事もなくそれまで作業していた訳文が保存されておりました。Wordにはオートセーブの時間間隔が設定できるけど、OmegaTにはそういう設定項目がない(見つけてないだけかもしれないがたぶんない)。なのでいつもこまめにSaveボタンを押してたんだけど、実は気になっていたんだよね。これ、いきなり落ちたりした時、オートセーブ的な機能が働いていてなおかつそれまでの作業内容はちゃんと保存されているのだろうか、っていう。でまあ、このイベントで保存されているっていうのは立証された訳なんだけど。

でもいずれのケースにせよ、自分の不注意(もしくは不準備)によりこういう事態を招いてしまっている(もちろんブレーカーが落ちるとかソフトが落ちるとかいう外的要因もあるにはあるが)ので、そこのところをきっちり詰めとかないとヒヤリ・ハットじゃ済まない事態になってしまう可能性もなきにしもあらず。気をつける(ここはマジ)。

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Comments

  1. フリーランスたるもの、トラブルがあっても「自分のせい」。環境のせいや他人のせいにはできないし、したくないものですよね。
    でもWordが急に固まったり、使用中の通信回線がいきなり切れたりは案外しょっちゅう起こります(うちだけ?)
    打てる対策と言えば「枯れた」誰かがすでに使い込んでいる環境を参考に安定化を図りつつ、自分の負荷調整も大事ですよね。
    冒頭で書かれたような工数の詰まりが併発すると絶体絶命になってしまうので。
    現実ことほど単純ではないので言うは易し止まりかもしれませんが。

    1. 推定ふわもこさん

      コメントありがとうです(ふわもこさんからコメいただけるとは…いや何でもないです)。
      そうそう、自分のせいで自己責任なんですよね。Office関連はちょくちょくありますよね、フリーズとか「飛ぶ」とか、翻訳者を悩ます摩訶不思議な現象が。
      なのでやはり備えは必要ですね。
      最近はバックアップ体制構築にちょっと力を入れ始めました。整い次第ここでも。

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